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レーシック手術をシミュレーション

レーシックに限らず、手術と聞くと少なからず拒否反応を起こす方もいます。ましてや眼の手術となると、余計不安になるのも当然です。手術自体の時間も両眼約10分で終了するため、本当にこれで視力が回復するのかと疑問に思う方もいるでしょう。
実際、今日のレーシック手術は痛みもほとんどなく、高い安全性が確立されています。年間100万人以上の症例がある米国でも大きなトラブルはありません。

それでは、具体的にレーシックの手術はどのような流れで行うのか、手術前〜手術当日〜手術後と順を追ってシミュレーションしていきます。まずは「レーシック手術前」の流れについての説明です。

Step 0 コンタクトレンズ装用の中止

レーシックを希望した方がコンタクトレンズ装用者の場合、来院する前に装用を中止します。通常ソフトの場合は最低1週間、ハードの場合は最低3週間とされ、その間の日常生活はメガネなどで対応します。
理由は、角膜の形状や厚さがコンタクトレンズ装用により変形し、術前の検査で正確なデータが得られなくなる可能性があるからです。検査データが不正確なままレーシック手術を行っても、矯正が不十分で視力の回復はのぞめません。
これは、絶対に守らなければならない必要条件です。

Step 1 適応検査

来院したらレーシックが適応かどうか、事前に10項目以上の検査を行います。以下に一般的な検査内容を挙げてみます。(順不同)

  1. 検査機器裸眼視力・矯正視力の検査
    いわゆる通常の視力検査です。レーシックの矯正可能な屈折度数に適合するか判断するために行います。
  2. 角膜屈折度数の検査
    近視や遠視・乱視の度数をオートレフラクトメーターという機器で測定します。覗くと一本道に気球が浮いている画像が見えるといえばわかるでしょうか。
  3. 角膜内皮細胞の検査
    スペキュラーマイクロスコープという機器で、角膜の内皮細胞の数や配列を測定します。「コンタクトレンズについて」でも述べましたが、長期装用者は細胞の数が減少している可能性があります。
  4. 角膜の形状を画像解析
    角膜トポグラフィーという機器で角膜の形状や特徴を分析し、不正乱視や円錐角膜などの有無を診断します。
  5. 眼圧検査
    ノンコンタクト・トノメーターという機器で眼圧を測定します。コンタクトレンズ経験者なら知っている、小さな穴から眼に向かって勢いよく空気が射出されるあの機械です。
  6. 角膜厚検査
    パキメーターという機器で角膜に超音波を当て厚さを測定します。具体的には点眼麻酔後、ペン状の物(プローブ)の先端で眼球に直接触れて測定します。レーシックはこの角膜の厚さが重要になります。
  7. 瞳孔径の検査
    昼と夜では瞳孔の大きさが変化するため暗い所と明るい所で測定します。エキシマレーザーの照射径の設定のために行います。
  8. 眼底検査
    屈折異常以外に網膜などに疾患がないか調べる検査です。調整力を抑える散瞳剤という薬を点眼するため、しばらく光がまぶしくピントが合わない状態になります。
  9. 涙液検査
    専用の試験紙を用いたり染色液を点眼して、涙の分泌量を測定してドライアイかどうかをチェックします。
  10. 細隙灯顕微鏡検査
    一般的な眼科検診でもよく行われ、スリット検査とも言います。細い光を眼球に当て、専門の顕微鏡で目の状態を詳しく調べます。

その他、クリニックによって項目が追加される場合があります。

すべての検査が終了するのに約1時間かかりますが、どの検査も痛みがあるわけでもなく、患者にとっては難しいものはありません。(5.と6.はちょっとドキッとします。)
ただし「8. 眼底検査」で使用する散瞳剤の効き目で、瞳孔が約3時間開いたままになります。ほとんどのクリニックでは車での来院を禁止しているようです。

Step 2 カウンセリング

執刀医による診察があります。執刀医は年齢や既往歴、レーシックを受ける動機や術後の希望する視力などを訊き、上記の検査結果を確認しながら近視矯正手術の適応者であるかどうか、どの手術が患者にとって最適なのか判断します。
レーシックは、ほとんどが患者側の希望によって行われます。患者自身がしっかり手術を理解してもらうためにインフォームドコンセントが重要になります。副作用や合併症、術前術後の注意点なども詳しい説明があります。

診察が終了しレーシックを十分理解した上で、手術を希望する場合は承諾書に署名します。(手術当日の場合もあります。)レーシックに限らずどんな簡単な手術でも承諾書は必要です。

最後に手術日の予約をして終了です。クリニックによっては、間隔が空きすぎると眼の状態が変わり検査の結果に影響が生じるため、手術日を適応検査から1ヶ月以内としています。

続いては、いよいよ「レーシック手術当日」です。



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